PEOPLE 編集長!お時間です。 20080217

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中田 うるう年の今年、四年に一度の誕生日を迎える方、いらっしゃるんですね。


池上 2月29日ってことですね、実は誕生日についての法律がありまして、
    生まれた日の前日の夜の12時で一歳としをとることに決まってるんです。
    2月29日生まれは2月28日の夜12時で一歳としをとるんです。
    だから四年に一回歳をとるんですってわけではないんですね。


中田 なるほど。

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ゲスト:食品表示アドバイザー 垣田達哉

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池上 川に例えて、川上で何か物を作って、それがだんだん流れてって、
    川下に行くとこれが流通段階でお客さんに入るところ。
    これを川上川下っていうんです。

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中田 去年大きく出てきた食の問題というのはどんな風に感じてますか?


去年の場合は期限表示ですよね。偽装偽装っていうのは。
この偽装ってのは、実は1995年に製造年月日が廃止されたんですが、
それ以降新しく出てきた偽装なんですね。


池上 あーそうか、以前は製造年月日がちゃんと書いてありましたね。


で、今は製造年月日が無くなって、
いつまで食べられるんだっていう期限、消費賞味になりました。
ですからまだ12.3年の歴史で。
そこに製造年月日がなくなったために偽装しやすくなったんですね。

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中田 まず、スーパーに行くときに消費者として何を知っておけばいいのか。
    一番重要なポイントというのを教えていただければと思います。


一番いいのは、いい店かどうかということ。
女性の方って感性があるので、何かおかしいとか
何か嫌だなと思ったら絶対何かおかしいんですよ。


具体的にいうと日本の場合は魚売り場です。
魚売り場が肉より狭い店はダメですね。
肉っていうのは鮮度とか何かがわからないから。
パック売りがほとんどであまり刺激がないんですね。
ところが魚っていうのは鮮度がすごくわかる。
魚売り場にいかに力を入れてるかっていうことで
まずスーパーの良し悪しが一発で分かる。

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中田 お刺身っていうのは基本的には添加物が入ってる恐れはないんですか。


そこが違うんですね。非常にそこが言葉と実際の意味ってのが
違うのが刺身が典型なんですけど。
刺身っていうと私達は生ものって思いますよね。
でもそうではなくて、刺身というのは法律では
そのまま食べられますよという意味なんです。
ですからこれはよく生食っていう言葉を使ってますね。
で、生食と刺身って同じ意味なんです。
加工食品になると添加物が使えるわけですね。


マグロの柵なんかだと基本的に
生鮮品には添加物を使ってはいけないっていう考え方があるんですね。
ですから柵に使うと違反かなって感覚があるんですね。
ところが切ったらいいのかっていうんで
厚生労働省も非常に言い訳で、
切ったマグロのブツは加工食品ですっていうんですね。


池上 切ったら加工か(笑)


柵も切ってますからね。
ですからすごく曖昧なところがあるんです。


池上 修辞法で、嘘はついていない、けれども誤解するのは勝手だという。


そういうことです。
しかも裏に表示があるんです。添加物の表示してるのが。
マグロのブツで切っただけで刺身ってあって
刺身をひっくり返すような人いないですよね。
で、裏に添加物表示とか書いてあって。
そうすると全然気がつかないで買ってしまう。
ですからそういうのを見るっていう。


池上 その表示をきちんと読み取るっていうことですね。

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よくあるのが、無着色タラコとかっていって、
着色料は使ってないけど発色剤は使ってる。
ですから無着色だからといって無添加ではない。

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無漂白もやしってありますよね。
もやしに漂白剤使ったらダメなんですけど、
使ってないという表示はできるんです。
で、その方が売れるんですよね。

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池上 例えば、健康にいい何とかがたっぷり入っていますって書いてあるけど
    加熱したら実はそれは消えてたりするものってありますよね。


体内に入ってからどうなるっていうのはもうわからない。
色んなものが入ってるっていいますよね
入ってるけどそれがその商品を食べたからといって
じゃあそれが増えるとかなんとかは一言もいってない。
言えないんです、実証されてないから。


池上 嘘はついていない(笑)

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わかる食品表示[基礎とQ&A]新・買ってはいけない 5 (5)