ZAZEN BOYS向井秀徳の平成音楽史 (3)

TBSラジオワールド ZAZEN BOYS向井秀徳の平成音楽史 (1)
TBSラジオワールド ZAZEN BOYS向井秀徳の平成音楽史 (2)の続き。

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(平成7年・1995年)
そしてわたくしはですね、バンドを結成するに至るわけですけども。
それはね、佐賀からですね、福岡に出向くようになっていたんですね。福岡シティーに。
ライブハウスとかに行ったりですね
そういうこう、するうちにバンド関係の福岡の人たち、知り合いも増えてきまして
そん中におったパニックスマイルというバンドの人たちね、
これ今でも東京で活動されています。
そういった方達とね、知り合いになって
福岡のバンドシーンに触れるようになったんですね。
でねー、この、その人たちとイベントを始めるんですよ
チェルシーQっていうタイトルのなんですけどね。
福岡の面白いバンドを何組も集めて、
月一でオールナイトでライブ、イベントをやるんです。
それがね、すごく、自分的に世界が広がった感じで。
佐賀で一人で、ねえ、一人で黙々とやってた所から、
こうやってその、色んなバンドの知り合いも増え、イベントも始め、
こう世界が広がっていった感じで、すごく楽しくなりました。


それでそのまま福岡に、移住しまして、一人暮らしを始めるんですね。
でー、そうこうしてイベントとかをやっていくうちに
やっぱりその、バンドを、自分でバンドをやりたいと思いになって。
ライブが決まったんですね、バックバンドをやってもらってライブをやるという
自分のライブが決まったわけですよ、日程が。
これがだけどその、突如ですね、
そのバックをやってもらう予定だったそのメンバーの人がやめるわと、やれないと、
この日、言われましてですね、どうしようかということになりまして。
その、イベント、チェルシーQの周りにいたですね、
中尾憲太郎とかアヒトイナザワ田淵ひさ子を誘ったんですよ。
これが、あの、ナンバーガールというバンドになります。
わたくしが本格的にやった最初のバンド、ナンバーガール。これになるんでねすね。
でそのチェルシーQで、えー、初めてライブをやるわけです。
これが1995年なんですけどね。でその初ライブがありまして
非常にですね自分なり、自分的に手ごたえを感じまして
そっからこの本格的にナンバーガールのバンド活動をするようになったんですよ。
毎週その、週二回、貸しスタジオで練習しましてですね。
夜10時から12時、火金。火曜日金曜日の10時から12時、週に。
このペースでやってましたね。
練習して、練習終わって、すぐ横の居酒屋とかでミーティングしたりして
これからどうするって、そんな形でやりつつ、
月にまあ福岡周辺で4.5本くらいライブをやるという活動でしたね。
この、曲を作って、えー、録音して、テープにね、でそのそれを
カセットデッキを八台連結しましてですね、ダビングするわけですよ。
一台ずつダビングしていたら時間がかかりますからね。
そのダビングしたテープを、ライブで売ると。
そういうことをやってましたね。
バイトしてダビングしてライブして酒を飲むというね、日々が続きます。
で、酒を…の思い出といえばですね、
その福岡の中州で、酔っ払いましてですね、こう、記憶が飛んでですね、
こう、朝起きたら神社のお堂の中で寝てたんですね。
中州で酔っ払って、こう歩いてる所までは記憶を覚えてるんですけど、
その次の瞬間全く記憶が無い。パッと目を覚ましたらフローリングの床でですね
ここどこだろうと、思ったら神社のお堂の中でした。ええ。
そこでね、寝てましてですね、何ともいえないですね、朝日の感じとですね、
この、シーンとした、神社のシーンとした索漠感がですね、
何ともいえない気持ちになりましたですね。のちに曲になりました。
そういったね、その、日々のね、こう色々感じる、
一瞬こう感じる気持ちとか感覚をね、よく曲にしてます。
繁華街のにぎやかな喧騒のね、中で、感じる、こう、孤独感、一人暮らし感。
そんな一人暮らしっぽい曲ばっかり作ってましたですね。ナンバーガール初期。
そういうカセットテープとかを売ってたんですけども、アルバムをね、作るわけですよ。
1997年、スクールガールバイバイというアルバムですが、
これがナンバーガールの初めてのアルバムです。
それを福岡のインディーズレーベルから発売しましてですね。
イギーポップファンクラブというナンバーガールの曲をじゃあ、お聞きください。

SCHOOL GIRL BYE BYE
NUMBER GIRL / SCHOOL GIRL BYE BYE