ZAZEN BOYS向井秀徳の平成音楽史 (5)

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TBSラジオワールド ZAZEN BOYS向井秀徳の平成音楽史 (4)の続き。

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そういった形でナンバーガールをやっておったんですけども。
あの、アメリカにレコーディングをしに行ったりもしたんですね。
このねアメリカでのレコーディング経験がね、自分の中で凄くね刺激になりました。
フレーミング・リップスっていうバンドのね、プロデューサー。
あのー、デイヴ・フリッドマンっていう人の元で録音したんですけども。
これがねその慣れない英語のやり取りで、こう作業をやるわけですよ。
えーこの、根性イングリッシュってわたしは言ってたんですけども。
根性で喋ればどうにかなる、どうにか通ずるっていう。本当に通じましたですね。
あの、イメージを言葉にするという。
ベース、アップ、アップ、とかね。ダウン、とかね。
ま、そんなやり取りでやれたんですね。音楽に言葉の壁はないと思いました。
で、このデイブも、こうなんかよくわかんような日本のバンドにですね、
こうすごく興味を持ってやってくれましてですね。
共同作業で何枚も作品を残せましてですね。すごい良い経験になりました。
そういった中で、アメリカでライブもやったんですね。
あの、テキサスのサウス・バイ・サウス・ウエストっていうイベントに出たりしました。
でその会場はその、バーがあるライブハウスなんですけどもね。
結構でかい大きいバーがありましてですね、そこでバーテンが、さんがおりまして。
リハーサルが終わって開演までの間、緊張がありましたから
そのバーテンさんに、ビアープリーズって風にこう話し掛けて。
ちょっとこうアルコール入れとこうかと思いまして、
ビールを頼んだら無視されまして。日本人が的な雰囲気で。
非常にこう、悲しかったですね。不安もありましたし。
それでその不安と緊張の面持ちの中ライブを行ったんですけども、どうにでもなれと。
そしたらそのアメリカ人のお客さん達はみんなこう盛り上がってくれまして、
おーアメリカ最高と思ったんですけどね。
で、盛況に終わってよかったよかったということで楽屋に戻ってきたらですね、
さっきのあの無視したバーテンさんが超特大ジョッキ4杯ビール持ってきてくれまして
グッドジョブと言いやがるわけですね。
いい奴だと思いましたけども。凄くアメリカっぽいなと、思いました。
そうやって作ってきましたですね、その中の一曲。
ナンバーガールのサップウケイというアルバムの中に入っております
アーバンギターサヨナラ、これを聞いてみましょう。

SAPPUKEI
NUMBER GIRL / SAPPUKEI