ZAZEN BOYS向井秀徳の平成音楽史 (8)

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えー、そしてですね。
そういった活動をしながら、またその色んな人との出会いもありますですね。
ここ近年ではですね、作家の古川日出男さんという方と、
作家の方なんですけども。
一緒にライブをする、させていただくようなこともありまして。
古川さんが朗読するわけですね。わたくしがギターを弾いて。
そして一緒にライブをするという。
これ非常に面白い試み、そんなことも始めました。
そういったこともやりつつ、我々の本拠地マツリスタジオの他にですね、
マツリ寮というものもございましてですね。
これあのマツリスタジオのスタッフが寝泊りするタコ部屋なんですけども。
そこでね、よく鍋を作って食ったりしてますね。
ま、バンドメンバーともやりますし、
季節を問わずですね、オールシーズン、鍋を食べてます。
バンドマンとかそのそういった映画の関係の人とかも
色んな人がね、集まってきてよく鍋を食べてるんですけども。
わたくしが作るんですけどね。
キムチ鍋か寄せ鍋かのツーパターンしかないんですけどね。
で、鍋を作るときに出汁をとるんですけども。コンブとカツオで。
これがあのー、をやっておったらですね、
より出汁をとりたくなりましてですね、
鶏とか豚の骨を使ってラーメンのスープを作ったりし始めました。
そのラーメンといえばですね、
わたくしあの、その、1998年に東京に出てきて
上京して、ま、あの九州からきましたんで、
一番そのギャップがあったのがラーメンの味なんですね。
豚骨ラーメンが食べたくなって、
東京の豚骨ラーメン店に行きまして食べるんですけども
どこか違うんです。東京風に味付けを変えてるのか、
リアル博多豚骨みたいなもの、これがないんですね。
そこですごく、あの、悲しみましてですね。
そこでその豚骨をあきらめて、
その東京に根付いた東京昔ながらの
東京のラーメンってのを探し始めたですね。
で、行き着いた場所が荻窪だったんですけども。
荻窪のラーメンに感動しましてですね。
東京に出てきてはじめて泣いたのが荻窪の夜だったよう泣きがするんですけど。
そういった形でですね、ラーメンはずっと食べておったんですけども。
ここ近年は自らこう作るようになりまして。
この前、あの、リリー・フランキーさんがマツリ寮にいらっしゃいまして。
こう、わたしのラーメン、マツリラーメンを食べてもらったんですけどね。*1
そしたら、おいしいから発売しようっていうことを勝手にやりまして。
わたくしの知らないところで。非常に困っております。
発売はちょっと、難しいですけどね。
ラーメン屋さんは大変ですからね。
自分で作ってお金出してですね。
でっかい寸胴鍋で、何十リットルも水を入れて炊き続けるわけですけども。
こう、炊けば炊くほどその蒸発してなくなっていくんですね、水がね。
あんだけ何十リットルもこう、入れたのに残ったのがこれだけかっていうね。
こう、非常に寂しい…ものがあります。
非常にね、ラーメンを作ってる人たちにわたくしは尊敬します。
んー、商売にしようと思いませんですね。
そういった、近年。
2000年代はラーメンの話で終わってしまい、そうですけど。
そういった20年が、んー、経ちましたですね。

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HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
ZAZEN BOYS / HIMITSU GIRL'S TOP SECRET